GOOD DESIGN AWARD 2015年度受賞

着心地をデザインする。

この度グンゼYGは、その設計の思想を評価いただき、2015年度グッドデザイン賞に選んでいただきました。
YGは、生活者の皆さまがインナーウェアに求めるものが何なのかを探し続け、「着心地」という一つの解にたどり着きました。その解にたどり着くために、新しい素材を開発し、技術も革新いたしました。2015年度グッドデザイン賞においては、その取り組みへの評価をしていただいたのだなと考えています。
これからもグンゼYGは、「着心地」という「解」を求め続け、いつの時代も生活者の皆さまの暮らしに寄り添うブランドであり続けたいと思います。

評価コメント

日常に使用する下着として、実用価格で、実感可能な機能性を提供する商品であると十分に評価できる。肌触りはかろやかで、特に夏場にさらりとした涼感を得たい時には適した素材だ。パターンも立体感があり着やすい。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
その母体となったのは、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」であり、以来約60年にわたって実施されています。その対象はデザインのあらゆる領域にわたり、受賞数は毎年約1,200件、58年間で約42,000件に及んでいます。また、グッドデザイン賞を受賞したデザインには「Gマーク」をつけることが認められます。「Gマーク」は創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標として、その役割を果たし続けています。

設計コンセプト

身体をやさしく包み込み、絶妙なフィット感を実現した「着心地を感じる」インナー。

働く男性の「衣服内環境」と「心」の快適を一日中保つために、インナーの「着心地」をゼロから見直しました。
YGの「着心地」のポイントは二つ。
一つ目は、「絶妙なフィット感」。着圧が均一で体に寄り添う設計により、身体を包み込むようにフィットすること。
二つ目は、「触れるとわかるやわらかさ」。厳選されたコットンと糸使いで、やわらかな風合いを持たせること。
タイトでもルーズでもない「絶妙なフィット感」と、触れる度に肌にひろがる「やわらかな風合い」が、理想の着心地を実現しました。

開発背景

インナーに「着心地」を重視する人が増加。

 調査から、男性肌着へのニーズの変化がわかってきました。クールビズや機能性インナー市場の拡大の影響で、ビジネスマンのインナーに対する興味・関心が高まり、インナー選びに「着心地」を重視する人が増加しているという実態を捉えました。

もう一度、「コットン」に触れてほしい。

 私たちは、およそ70年に渡りインナーをつくり続けています。化学繊維製品が主流を形成し始めたインナー市場においてなお、私たちは、人の生理的作用への適応に優れた繊維の一つが天然繊維のコットンであると確信しています。今、変化し始めたニーズに対して、インナーの理想的な着心地を「コットン」で実現すること。そしてもう一度、「コットン」に触れてほしいという願いがあります。

開発における創意工夫

「着心地」とは何だろう?」

 様々な素材や糸使い、そして無数のカッティングを試験しながら、「着心地」の実感は「程よいフィット感」と「やわらかさ」がもたらす、という事実にたどり着きました。

立体設計アルゴフォルムカットの完成。

 「程よいフィット感」の実現のための課題は「着圧」の設計。身体全体で均一に着圧が得られる設計をすることでした。その実現がもっとも難しいのが「肩」と「脇ぐり」です。これが突っ張っていると、体の稼働を妨げ、窮屈さを感じます。逆に、ゆとりをつくりすぎると、ワイシャツの下で、ゴワつきやもたつきを感じてしまいます。
 この解決のために、コンピューターの人体モデルで着圧シミュレーションし、それを型紙に起こして試作をつくり着用テストを行う、という工程を100回以上に渡り繰り返しました。そしてたどり着いたのが理想の立体カッティング「アルゴフォルムカット」です。

進化するコットン。

 また、「やわらかさ」の核はコットンです。YGは、40年以上にわたり、コットンと向き合ってきたブランドでもあります。「インナーの理想的な着心地」をつくるにあたって、これまで培ったコットンの加工技術をさらに進化させました。毛羽の少ない綿糸を柔らかく撚る「甘撚りコンパクトスピン糸」(COTTON100%モデルに採用)の開発です。天然繊維ならではの風合いを活かしながら、こだわりの「やわらかさ」を達成しました。
 これまでなかった技術で作り上げた、「程よいフィット感」と「やわらかさ」が、これまで体験したことのない「着心地」を実現しました。

開発への想い

「着心地は、目に見えない」。

 「着心地」は、目に見えません。そんな「着心地」を突きつめることは、「人の心地よさとは何か?」を根気強く考え続ける作業でした。カラダに与えるストレス作用を分析し続けること。縫い目を数ミリ単位で変えながら試作テストを繰り返すこと。すべては、本当に喜ばれる「着心地」のためでした。

 私たちのYGは、「着心地」が目に見えます。
 YGを机の上に広げてください。それは、決して型紙のようにペタンと平面化しません。必ず、脇ぐりのあたりにしわが出来ます。それは、「着心地」がデザインされた証なのです。